Message

日本では妊産婦の死因の第一位が自殺という、深刻な課題があることをご存知でしょうか。核家族化による育児負担の増大や仕事との両立の難しさから、追い詰められ悲しい決断をする方が少なくないのです。

ジョサンシーズは、産前産後ケアを充実させることで、不安を抱えやすい妊娠・出産に安心して臨めるようサポートし、子育てに関わる親たちの負担を少しでも軽減することを目指しています。

子どもを授かるという奇跡の瞬間が、疲弊した記憶で埋め尽くされるのではなく、より多くの喜びに満ちたものにすること。それは、現在深刻な社会課題となっている少子高齢化を解決する糸口になると考えています。

子育てを経験した親たちが、もう一人子供を産みたいと思える世界へ。

私たちは、社会を変革するスタートアップとして、日本の少子高齢化の解決に挑みます。

株式会社Josan-she’s
代表取締役 CEO 渡邊 愛子

Interview

創業のきっかけを教えてください

医療現場で妊産婦がサポートを受けられる期間は短く、大きな問題がなければ出産後1週間もしないうちに退院し、子育てに取り組む必要があります。私自身が子どもを出産した際、現代における妊産婦がいかに孤独か、そんな中で専門知識をもった助産師の存在がいかに有難いかを実感しました。

一方で、現在の日本は産婦人科・産院の一極集中化が進み、医療従事者の負担が大きく、様々な方の出産をサポートする助産師自身が長期的に働けずに約6万人が潜在化していると言われています。

産後の親たちは退院後もサポートを求めているのに、助産師の活躍の場は想像以上に限られている。その不均衡を解決するためにジョサンシーズを創業しました。

御社のサービスや技術の独自性や優位性はどこですか

ジョサンシーズは、創業者が助産師というバックグラウンドを持つからこそ、妊娠出産現場における解像度の高い仕組み作りを推進しています。

その内容に多くの医療従事者や事業者、助産師の皆様に共感いただけていることで、低月齢ベビーシッターだけでなく、産院DX、産前産後専門の人材サービス、産後ケア施設の運営など、幅広い事業展開につながっています。

御社のチームの強みを教えてください

助産師のバックグラウンドを持つメンバーだけでなく、新規事業開発経験者やファイナンス経験者など、高いビジネス知見を持ったメンバーが集まっています。特に創業メンバーは自身の出産の経験を通して、助産師の有難さが身に染みており、困難が立ちはだかっても未来のためにやり抜ける原体験を持っています。

どういうチームづくりを心がけていますか

やりたい事はもちろん、不安も話せるような関係構築を心がけています。そのために、関わってくれるメンバーへのリスペクトを絶やさず、柔軟なコミュニケーションを通して、メンバーが最大限活躍できる環境づくりを目指しています。

御社で大切にしている価値観を教えてください

「事業が成功しても、結果としてあなたの家庭が壊れていたら、それはバッドエンドだよ」という投資家の方からの言葉が心に残っており、メンバーの人生を犠牲にしないことを大切にしています。社員やその家族を幸せにし、応援してもらえるような会社であり続けるために、自分自身が経営者としてさらに洗練していかなければと考えています。

10年後、関連マーケットはどうなっていると思いますか。その中で御社の目指すところは

残念ながら、今のままでは少子高齢化は止まることはありません。しかし、この課題を解決したいという動きは確実に広がっており、働く仕組みの改善や助成金の増加などのポジティブな変化も生まれています。ジョサンシーズは事業者としてだけでなく、行政や病院など広い影響力を持つ関係者を巻き込んで、妊娠・出産の仕組みが変わる起点として働きかけていく存在を目指します。

Overview

企業名株式会社Josan-she’s
代表者名代表取締役 CEO 渡邊 愛子
設立年月令和3年10月6日
事業概要妊娠〜子育て時期を助産師がオンラインとオフライン(訪問)のハイブリッド型でサポートするサービス”ジョサンシーズ”を運営。約6万人の潜在助産師の新たな活躍のフィールドを創出しています。産前産後の両親をサポートするベビーシッターサービス、産院DX、人材サービスなど、多岐に渡って展開しています。
URLhttps://josanshes.co.jp/