
株式会社インターホールディングス
真空インフラで食品物流に変革を起こす
SDGs
Message
インターホールディングスは、真空特許技術を活用し、世界のフードロス問題を解決することを目指すスタートアップです。
弊社の真空技術は、食品の酸化を防ぎ、鮮度を長期間維持する特許技術です。例えば、お米は6カ月後も新米のような鮮度を保ち、日本酒やワインなど酸化しやすいお酒も、開封後1カ月間、風味を損なうことなく保存できます。この技術の社会実装により、長期的には人口爆発による食糧危機といった地球規模の課題解決にも貢献できると考えています。
現在、独自の真空技術を食品サプライチェーン全体に導入すべく、日々挑戦を続けています。例えば、開発中の真空量り売り機が実用化されれば、小売店で消費者が必要な分だけ購入できるようになり、包装資材の削減や食品ロスの抑制につながります。さらに、輸出向けの真空大型コンテナを活用することで、食品の長期保存と品質維持を実現し、世界市場への円滑な流通を支援します。特に、お米などの穀物類や生鮮食品の長距離輸送、さらにはグローバルサウス諸国における食品生産の課題を解決し、新たな市場開拓を促進することが可能になります。また、真空容器の軽量化により物流の積載効率が向上し、輸送時のCO2排出量削減にも貢献します。
私たちは、真空技術を活用した革新的なソリューションを通じて、環境負荷の低減とフードシステムの最適化を加速させ、世界の食の未来を大きく変えていきます。
株式会社インターホールディングス
代表取締役 CEO 成井 五久実
取締役 COO 山口 翔

Interview
創業のきっかけを教えてください
私はシリアルアントレプレナーです。一社目のメディアビジネスを通じて、日本には素晴らしい技術が沢山あるのにPRをしていないことから社会実装ができていない事例を目の当たりにしました。今回、発明家の萩原先生との出会いにより、日本の素晴らしい食品保存技術を世界に広め、より大きな社会課題の解決に挑戦したいとの思いから、共同創業者であるCOOの山口とビジネスモデルを考え、特許技術の継承を行いました。
御社のサービスや技術の独自性や優位性はどこですか
インターホールディングスの真空特許技術は、電気を使わずに、真空率99.5%を実現できる点に強みがあります。空気を逆流させない逆止弁によって、-0.095MPaという高い圧力の世界で食品を保存でき、食品の酸化を防ぐことで、鮮度の長期間維持を可能にしています。
この技術は、ロケットの油圧機器の酸化防止から着想を得ており、構造がシンプルで繰り返し使用可能なため、環境負荷も低減します。弊社はこの特許で技術を守るだけではなく、ライセンスビジネスとして他社にこの技術を提供することで、工場を持たずとも世界的に技術を普及させる仕組みを作っています。その第一歩として、食べ物が腐りやすいインドでこの技術が一般家庭に普及しようとしています。
御社のチームの強みを教えてください
弊社のメンバーは、シリアルアントレプレナーを中心に構成されており、事業創造力を持つ集団です。特に、営業とPRマーケティングに強みを持ち、技術の価値を市場に的確に伝え、社会実装を加速する力があります。私たちは、単なる技術提供ではなく、日本の優れた技術を世界に広め、実際の社会課題を解決することを使命としています。今後も、世界にインパクトを与えるビジネスを生み出し続ける集団でありたいと考えています。

どういうチームづくりを心がけていますか
インターホールディングスは社会課題を解決するスタートアップとして、フードロス削減や環境負荷低減に貢献する技術を提供しています。私は、ビジネスの成功だけではなく、社会をより良くする使命を共有する組織をつくることを重視しています。また、従業員一人ひとりの自己実現を支援することで、個々の才能が最大限に発揮される環境を整えたいと思っています。会社の成長と個人の成長が重なり合う、持続的な組織づくりを目指しています。
御社で大切にしている価値観を教えてください
インターホールディングスは、環境価値と経済価値の両立をミッションとし、持続可能な社会の実現を目指しています。環境負荷を減らすだけでなく、ビジネスとしての成長も両立させることが重要だと考えています。そのため、社会課題を解決しながら市場に受け入れられる革新的なプロダクト・サービスを創出し、経済合理性のある仕組みを構築することを大切にしています。その第一弾のプロジェクトとして、真空という技術で世界のフードロス削減に挑戦しています。
10年後、関連マーケットはどうなっていると思いますか。その中で御社の目指すところは
2035年には、AIによる需要予測の進化により、食品ロスが最小限に抑えられる市場構造が形成されると考えています。その中で、私たちは「食品保存技術といえばインターホールディングス」と認識される存在を目指します。真空技術を軸に、冷凍や発酵などあらゆる保存技術を統合する商社的ポジションを確立し、最適な技術を提供するプラットフォームとなることで、持続可能なフードシステムの実現に貢献していきます。
Overview

企業名 | 株式会社インターホールディングス |
代表者名 | 代表取締役 CEO 成井 五久実 取締役 COO 山口 翔 |
設立年月 | 2019年3月 |
事業概要 | インターホールディングスは、真空率99.5%を実現する真空特許技術を持つクライメートテック企業です。この技術により食品の賞味期限を大幅に延ばし、フードロスやGHG排出削減に貢献します。「食品保存技術で世界のロスをゼロに」を掲げ、家庭用真空パックや小売向け真空サーバー、大型真空コンテナなどを開発し、サプライチェーン全体に革新をもたらしています。 |
URL | https://www.inter-hs.com/ |