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Robotics

店舗に最適化したロボットで、人とロボットが共存できる社会へ

店舗に最適化したロボットで、人とロボットが共存できる社会へ

株式会社MUSE

ロボットはこれまで、完全自動化や無人化を目的として様々な製品が開発されてきました。もちろん人手不足の解消や効率的なオペレーションのために、省人化という考え方は重要です。しかし人を排除するようなロボットが世の中にあふれたとき、それでもロボットは歓迎されるでしょうか。私たちは、本当に社会が必要としているのは、ロボットを使う人々がどう変わるか、ではないかと考えています。ロボットを使う「人」に光をあて、本来の人間の力(創造性、ひらめき、優しさ、コミュニケーション)にインスピレーションを届ける、そんなロボットを開発したいと考えています。

私たちが開発する小売店舗向けのロボットは、オペレーションを現場の方が専門的な知識を必要とすることなく創意工夫して活用することで、より最適な働き方につなげたり、売り場データの可視化によって流通業界全体の人々にインサイトを届けるとともに、働き方を変えたい、と考えています。

株式会社MUSE
代表取締役社長兼CEO 笠置 泰孝

株式会社MUSE
― 創業のきっかけを教えてください。
私は前職で6年半ほど倉庫や工場向けの物流ロボットの事業責任者として従事してきました。その中で小売店舗からの引き合いがあり、導入に向けて試行錯誤したものの、うまく導入できなかったという経験をしました。

その経験の中で、小売店舗も同様に人手不足などの大きな課題を持ちつつも、既存のロボットではうまく活用できないというジレンマがあることを実感しました。それを解決するためには一から店舗に最適化したロボットを作る必要があり、ビジネスモデルや導入価格など、小売企業にとって導入しやすいロボットができれば大きな需要が生まれるという直観を持ち、創業しました。
― 御社のサービスや技術の独自性や優位性はどこですか?
従来のロボットは、搬送・警備・清掃・配膳、のように単一業務を置き換えることが主目的でしたが、店舗の作業者はマルチタスクで複数の業務をこなしており、上手くオペレーションに組み込めず費用対効果をあげにくいという課題がありました。そこで、私たちはロボット自体をコンパクト・低コスト化し、それを複数の拡張ユニットに接続することで、1日を通して品出し、棚画像の取得、顧客対応、などをマルチユースで行えるようにしています。また店舗には最終消費者の購買行動など貴重な情報があふれているので、それをロボットで効率的に収集することで、情報をデータベース化、解析し、流通業界を取り巻くプレイヤーの販促やマーケティングのデータとして活用し、小売企業にとってさらなる付加価値を提供します。
― 御社のチームの強みを教えてください。
私たちのチームは、自動運転や自律移動ロボットの開発やビジネスに長年の経験を持ったメンバーから構成されており、研究開発から量産まで一気通貫でハードウェアのみならずデータサービスまで自社で構築できる体制を持っています。

― どういうチームづくりを心がけていますか?
チームはフラットに、肩書や在籍期間を問わず自由に発言できるような雰囲気をつくり、率直な議論が行われるようにしています。また、性別、国籍、年齢、など様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まり多様性を持った組織作りを目指しており、全てのメンバーが「自分らしさ」を十分に発揮できるようにするためにはどうすればよいか日々試行錯誤しながらチームづくりをしています。
― 御社で大切にしている価値観を教えてください。
チームとしての目的の達成を最優先に位置づけ、「協調性」や「チームワーク」を最も重視しています。一方で、成果を実現するための個人の創意工夫やアイデアは最大限尊重できるように、給与とも連動した評価制度をつくっています。
― 10年後、関連マーケットはどうなっていると思いますか?
現在工場や倉庫では、業務改善のためにロボットを検討することは当たり前になってきています。しかし小売店舗ではまだそうではありません。これから10年の間で、小売店舗も工場や倉庫と同様に、ロボットが動き回っているのが当たり前になると思います。

またロボットの活用により、小売業界の人件費が圧縮され、買い物客の店舗体験も改善され、売り場データなどのアセットが大きな付加価値を持つようになります。その結果、ロボットは経営判断の要素となり、ロボットを活用できているかどうかによって企業の収益性が大きく変わるようになると考えています。

株式会社MUSE
企業名
株式会社MUSE
代表者名
代表取締役社長兼CEO 笠置 泰孝
設立年月
2022年4月20日
事業概要
ロボットとデータ活用を組み合わせて小売店舗の人手不足解消と売り場活性化を実現するプラットフォームを開発しています。品出しから売り場画像などの店内データの収集までマルチユースで行うストアロボット『Armo』、そしてArmoが収集した売り場画像を閲覧、解析できる『Eureka Platform』というサービスを展開します。
URL
https://www.muse-gr.com/

About

EY新日本有限責任監査法人が主催する「EY Innovative Startup」は、イノベーションを推進するスタートアップ企業を表彰する制度です。

イノベーションを通じて社会に新たな価値を提供する企業の増加が、 今後の日本経済を下支えし、発展させるための重要な要素になると考えられます。成長性、革新性、社会性等の観点からスタートアップ企業を奨励し、その知名度の向上に寄与することで、よりよい社会の構築につなげることを目指しています。