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受賞企業メッセージ

現在、私たちは船舶管理SaaS「MARITIME 7」の開発を行っています。簡単に説明すると港を出発した船と陸を繋ぐサービスです。これまで、このマニアックな領域は電波状況の問題や、紙文化が根付いていることから長年放置されてきました。

また、デジタル化が進んでいない業界に若い世代が中々興味を持たないということです。入社して、記録は紙、伝達は郵送やFAXなどでは現代とのギャップを感じてしまう課題も生じています。しかし、私も船舶管理者として10年程船の現場に携わってきた経験から、管理フローのほとんどがデジタルで解決出来ると考えています。

「MARITIME 7」導入後の世界では、記録や陸とのコミュニケーションはデジタル化され、それによって削減された時間は、本来最も重要である安全運航に費やし、新たなパフォーマンスを発揮できるような仕組みを構築します。単一の機能ではなく、ひとつのプラットフォームで船舶管理を実現できるサービスが目指すべき姿です。

そして、これらの世界を実現させるためには、陸上の管理者の皆様や、船員さんのご理解と協力が必要不可欠です。なぜなら、これまで業界を牽引してきた先輩方のノウハウや、経験を活かさずにこの業界のDXは不可能だと考えているからです。現在も、私たちのアイデアを土台に、サービスの中身は導入前やご契約済みのお客様と一緒になって作り上げています。

私たちはこの先もこのスタイルを変えず、お客様と共に業界に新たな価値をつくっていきます。

代表取締役 CEO  戸高 克也

創業のきっかけを教えてください

ザブーンを立ち上げた背景の一つとして、海事産業が今の若い人たちに認識されていない事が挙げられます。さらに、島国日本の輸出入99.7%を船舶輸送が支えているにも関わらず、現状は他業界のようなITツールの活用が進んでいません。

これらのような様々な課題を目の当たりにし、ザブーンを創業しました。
今後、私たちはこの状況を変えていき、海事に携わる人が誇れる世の中や、若い世代が海事産業を魅力に感じる環境をつくります。

御社のチームの強みはどこですか

海運業界の特徴として、やはり船の上で忙しく働かれている船員さんの負担にならない画面の導線やUI/UXが求められる中、スタートアップでは、どうしても優先されがちな機能開発と同じ温度感でUXにも拘われるチームだと感じています。

また参画いただいているメンバーの皆さん、それぞれ今までの経験から得意分野がある中で、明確な役割を限定せず上手く強みを活かし合いながらプロダクトを開発できています。

どういうチームづくりを心がけていますか

フルリモートで直接顔を合わせる機会が少ない分、部署間での連携がスムーズに行くように、どのポジションのスタッフも発言がしやすいチームづくりを心がけています。既に定例MTGでは業務連絡だけでなく、個々人の近況や雑談が気軽に発言でき、連携が取れやすいチームですが、メンバーが増えてもその雰囲気は維持して行きたいです。

御社で一番大切にしている価値観を教えてください

「ヒントは現場にある」ということです。ありがちかもしれませんが、ユーザーが感じていることが全てだと思います。そのために私達はどこへでも足を運び、ユーザーの本音を、間接的にではなく直接自分たちの耳で聞き、プロダクトに落とし込むことを重視しています。それがこれまでの結果にも表れているのではないかと思っています。

10年後、関連市場はどうなっていると思いますか

海事産業の方々が、「朝出社して、まず一番にザブーンのプロダクトを開く」という日常が当たり前になっている世界をつくりたいです。そして、港に足を運んだ時に、MARITIME 7を導入している船舶がずらっと並んでいる世界にしたいと考えています。

10年後、御社はどうなっていると思いますか

海事DXの波を起こしつづけている企業としてザブーンの名前が世界に浸透している。という会社の成長だけでなく、弊社のビジョン通りに海事産業の魅力が次世代にもきちんと伝わり、業界が抱える課題が解決に向かっている状況が理想です。課題解決に向けて会社という枠を飛び越え、海に携わるあらゆる物を巻き込んだ一大プロジェクトになっているかもしれませんね。

Overview
事業概要

企業名株式会社ザブーン
代表者名戸高 克也
設立年月2018年10月
URL https://zabooon.com/
事業概要海事産業における船員不足、規則の煩雑化による業務過多など、あらゆる問題をデジタルテクノロジーのチカラで解決するために立ち上げたクラウドサービスMARITIME7を運営しています。