Message
受賞企業メッセージ

“かゆみ”の悩みを持つ人々は、対面的な仕事に自信が持てなくなったり、睡眠不足による作業効率の低下といった課題を抱えている。ThermoScratchによって、それら“かゆみ”の課題を解決することで、より平等に活躍できる社会を実現する。究極的に五感をハックすることで、かゆみに限らずあらゆる苦痛を低減し、快適に生きる手助けをしていく。

さらに大阪ヒートクールは、ThermoScratchを皮切りに、温冷触覚技術を応用したビジネスを展開していく。温度触覚は既存の圧力触覚に“感情”を加える刺激となり、触覚技術の進化を促す。あらゆるインターフェースに温もりを持たせ、人々の相互理解を促進し、繋がりをより親密に変えていくことで、集団としての人類の進化に貢献する。

代表取締役 伊庭野 健造

創業のきっかけを教えてください

大学教員同士で温冷技術の新たな応用展開を相談し合う中で、NEDOの研究助成採択やリバネス社の大阪テックプランターでの優勝の後押しを受けて創業した。企業と大学の活動を両立させることで、ディープテックに根差した事業を展開しつつ、大学運営にも新しい視点でフィードバックをしていく。

企業ビジネスに疎いメンバーではあったが、アクセラプログラムや民間企業、公的機関からの支援をいただいて事業の形が見えてきている。今後は恩返しをするつもりで大阪から世界に名を轟かす企業となっていきたい。

御社のチームの強みはどこですか

5名の大学教員が中心となっています。各メンバーが高い専門性のもと素晴らしい研究を実施しつつ、それぞれの研究や専門分野に固執せず、常に新たな技術革新を追い求めています。現在開発中の「かゆみ」解決を目指すThermoScratchも、温度触覚技術の専門性をベースに、人々にとって身近な課題を解決するプロダクトとなるように作り上げています。

どういうチームづくりを心がけていますか

役員、職員、アルバイト含め全てのメンバーが互いに学び合い、同時に教え合っていくことを重視しています。常に互いを刺激し合い、成長を促すことで、組織としても効率的に機能していくと信じています。

またメンバーのキャリアに活きるような企業でありたいと考えており、メンバーが離れていっても互いに応援し続けられるような関係性を重視しています。

御社で一番大切にしている価値観を教えてください

「流れる水は腐らず。」を信条としており、常に現状に甘んじることなく挑戦していく姿勢を重視しています。ただし、挑戦には確かな準備が必要です。例えばOHCは、近い将来に海外拠点を設け、国際展開する予定です。その準備として、メンバーのグローバル意識や英語能力向上のため、OISTアクセラに参加しています。海外展示会などで実力を確かめ、自信を付けた後に海外拠点形成などに挑戦してもらう予定です。

10年後、関連市場はどうなっていると思いますか

コロナ禍の過剰な手洗いにより、皮膚疾患の増加が予想されています。また皮膚に対する意識の高まりも相まって、皮膚を傷つけない機器の需要は高まっていくと考えています。
かゆみ緩和デバイスのみならず、弊社の強みである温度触覚技術は幅広く利活用されていきます。車載機器やウェアラブルデバイスなど、身近なインターフェースへ応用され定着していく未来を創っていきます。

10年後、御社はどうなっていると思いますか

温度を含めた触覚技術を中心に、人間の五感をハックする多様な技術を産み出す発明家集団を目指しています。特異な技能を持ったメンバーが集い、全く新しい産業を拓き続けることが目的です。自社に関わる全ての人々を刺激し、自他の価値観を変え続ける“熱さ”と、巧みにリスクを見極め成長し続ける“冷静さ”を兼ね備えたブランドを構築していきます。

Overview
事業概要

企業名大阪ヒートクール株式会社
代表者名伊庭野 健造
設立年月2020年12月10日
URL https://osaka-heat-cool.com/
事業概要”かゆみ”のペイン解決にむけた新デバイスを開発し、販売していきます。 皮膚へ熱さと冷たさを同時に与えると、錯覚による痛覚刺激を提示できます。この刺激を利用し、アトピー性皮膚炎などで深刻な”かゆみのペイン”を皮膚ダメージなく解決します。 また、”刺激が世界を面白くする”と信じ、”かゆみ”に限らず様々な刺激を提示する製品・サービスを展開していきます。