Message受賞企業メッセージ
片頭痛と診断された患者に、主治医が処方する治療用アプリを提供することで新たな治療法を提供します。
片頭痛は1,000万人以上の潜在患者を持つ重大な疾患であり、頭痛による経済損失は年間2兆円にのぼるとの試算もあります。一方で、現状の医療では根治が難しく薬物療法による対症療法が中心となっています。日本頭痛学会では、薬物療法に加え認知行動療法の導入により頭痛発作が起きにくくする取り組みを推奨していますが、非常に手間がかかるうえに専門的な認知行動療法を提供できる医師は少なく、患者は有効な治療にアクセスできていない現状があります。
当社は認知行動療法を実施するアプリ開発を行います。医療機器として承認を得て、保険診療において使えるプロダクトになることで、薬と同様に安全で効果があり、安価に利用できる形を目指します。
頭痛アプリの海外展開、頭痛以外の領域への展開によりさらに広い領域での新たな治療法の提供を目指します。
代表取締役CEO 川田 裕美
創業のきっかけを教えてください
代表取締役CEOの川田裕美は医師として初期臨床研修終了後、厚生労働省に入省、難病対策、感染症対策等に従事したのち、株式会社メドレーにてオンライン診療の普及、日本初の遠隔服薬指導の実施、ソフトバンク株式会社にてDTx領域の投資検討・海外企業とのJV設立等、一貫して医療の発展に貢献する業務に携わってきました。
オンライン診療の普及が進む中で、テクノロジー活用により、リモートで病院の診療を受けられる環境が当たり前になった先に本質的に診療の質が上がるソリューションが必要であると思いに至り、治療用アプリを開発する企業を創業しました。
御社のチームの強みはどこですか
専門性の高いメンバーで構成されていることが最大の強みです。医療、プロダクト開発、薬事、臨床開発等、それぞれが別の分野で多様な経験をしてきたメンバーにより新しいモノづくりができることが大きな強みとなっています。私自身、医師ではありますが、他業界出身のメンバーの視点に大きな刺激を受けています。
どういうチームづくりを心がけていますか
「居心地のよさ」を心がけています。会社のバリューとして「いつでも生き生きと過ごそう」を掲げており、心身ともに健康であることがパフォーマンスを最大化するという考えのもと、日々楽しく働けるチーム作りを行っています。採用時から能力に加えて人柄を重視していることに加え、それぞれのメンバーの相互理解が深まるための工夫を行っています。
御社で一番大切にしている価値観を教えてください
医療業界に向けて誠実なモノづくりを行うことを大切にしています。医療機器開発のビジネスにおいては、薬事承認や保険償還等のわかりやすい大きな壁が存在します。その壁を越えるために努力することは大切ですが、その先にある患者・医師双方にとって有効で使いたくなるものであるか、にこだわりモノづくりを行っています。
10年後、関連市場はどうなっていると思いますか
医師が処方する治療用アプリがより一般的になり、デジタル機器を通じた治療が当たり前である世の中になると考えています。病院・医薬品のような生活とは遠い存在にあった医療が生活に溶け込みスマホやウェアラブルデバイスを通じて意識せずに医療に触れる機会が増える世界になると考えています。
10年後、御社はどうなっていると思いますか
複数展開する治療用アプリからデータを蓄積し、全く新しい治療法の開発に貢献していたいと考えています。現場のベテランの医師達から、言語化しにくい感覚や経験則により患者の傾向を感じることがあるという話を耳にします。アプリを通じ違う角度からのデータを蓄積することで、そのような感覚を数値化することで新しい診断・治療につなげられる可能性があると考えています。
Overview事業概要
企業名 | 株式会社ヘッジホッグ・メドテック |
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代表者名 | 川田 裕美 |
設立年月 | 2021年10月 |
URL | https://h-medtech.com/ |
事業概要 | ヘッジホッグ・メドテックは「日常生活と医療をつなぐ」をビジョンとし、2021年に創業した医療系スタートアップです。医療機器として承認されたアプリ開発を行っています。第一弾として、生活への影響が大きく就労世代の患者が多い頭痛治療用アプリの開発を進めています。 |