Message

近い将来自分の脳の健康状態を皆が当たり前のように知っている時代が必ず来ます。エムはこの時代の到来を創造します。この日本発のムーブメントは、数年のうちに世界を席巻します。

認知症は実は生活習慣病であることが近年明らかになりつつあります。認知症は他の生活習慣病と同様、発症してからでは治療が困難です。だからこそ、発症前の自分の脳の状態を知り、必要に応じて生活習慣を正す予防行動は必須です。にもかかわらず、現在脳に関する疾病は発症するまで放置されています。これが認知症が増え続けている真の理由です。

MRIは脳の健康をモニタリングするのに最も有効な方法であり、日本では健診のオプションとして年間50万人以上の人が受診しています。しかし、未病段階では読影結果は多くが「問題なし」となり、そこに眠る健康情報は活用されていません。エムはこの膨大な脳画像データから健康情報を抽出し、脳の健康状態を解析・解釈できるシステムを世界で初めて一般の人に提供することにより、「脳の健康管理」の概念に革新を引き起こします。

株式会社エム
創業者/代表取締役CEO 森 進

Interview

創業のきっかけを教えてください

研究界という閉じた世界でできることの限界を感じていたとき、日本にある大量の健常者の脳MRIデータの存在を知りました。研究のような数百と言う単位ではなく、数十万と言うリアルワールドデータの解析の可能性に強く惹かれ、活動を開始しました。起業のきっかけは、リアルワールドデータの大量解析の結果、「自分の脳の状態を知るべき人達が放置されている」事実を知り、それを是正する持続可能なシステムを作るには、研究ではなく、ビジネスが最善の方法だと感じたからです。

御社のサービスや技術の独自性や優位性はどこですか

一つは私がジョンズホプキンス大学で作り上げた脳の解析技術です。これは世界で4,000人以上の研究者が使い、100報を超える論文が出ている最先端の技術です。もう一つは、2018年から3年かけて作り上げた30,000件に達する健常者の参照データです。研究者が陥りやすい「市場に新しい技術の導入を強要する」研究志向のアプローチを捨て、「現場に寄り添い、今の業務フローを変えない」技術開発を心がけました。だからこそ、過去の技術を活かすことの出来る唯一無二のエムの技術が出来上がりました。

御社のチームの強みを教えてください

エムは米国の大学教授であり技術者でもある森が率いるディープテック会社です。しかし、チームはマーケッティングとセールスそして、会社の管理運営を知り尽くしているメンバーの比率が高く、バランスの取れた布陣となっています。これらの経験豊かな創業メンバーのもとに新しい若いメンバーが集い、高い熱量を持ち込むことにより、非常に活気のあるチームになっています。

どういうチームづくりを心がけていますか

厳しい中にも決してホスタイル・エンバイロメントを持ち込まないこと。そして、会社のためはもちろんのこと、なにより、自分のために働いているという自覚をもって自律的に動ける人が集うチームを作りたいと考えています。会社のサービス自体が、「自分のために努力をする人を支援したい」という思いが中心にあり、それは社内においても同じかと思います。

御社で大切にしている価値観を教えてください

「自分を高めるために努力する」ことは人のすばらしさの真髄だと思います。そして、健康を勝ち取ることは、その最大の目標の一つです。もちろん遺伝で決まってしまうこともあります。環境やその他の因子で思うようにいかないのも現実です。しかし、この厳しい現実に対し、最後まで抗う努力の一助になれれば幸甚です。

10年後、関連マーケットはどうなっていると思いますか。その中で御社の目指すところは

糖尿病や心疾患、喫煙による肺癌、あるいは歯周病に至るまで、私たちは、その管理について「自分の責任」が大きな位置を占めてることを理解しています。一方で、認知症だけが偶然の災難のようなものと思っている現状は変わらなくてはなりません。10年後、「昔、認知症になるまで自分の脳の状態を知らなかった時代があったんだよ」という世界が必ず来ます。エムはこの新しい健康管理の時代を切り開く会社になります。

Overview

企業名株式会社エム
代表者名創業者/代表取締役CEO 森 進
設立年月2021年6月
事業概要医療画像には膨大な健康情報が活用されずに眠っています。それらを数値として抽出し、継続的な健康管理に生かすことにより新時代の健康管理システムを提案します。まずは認知症に焦点を当て、発症を一人でも減らし、一年でも遅らせるための、「自分の脳を自分で管理する」システム開発を目指しています。
URLhttps://www.corporate-m.com/