わずか2週間で1万7000票!?
―アンケートを実施しているユーザー層を教えていただけますか。
田口 個人での利用もありますが、メインは企業での利用ですね。ウェブのマーケターやメルマガの担当者、リサーチャーやコンサルタントの方にご活用いただいているようです。
― 事例があれば、ご紹介いただけますか。
田口 最近はアプリ内での利用も進んでいます。昨年の11月からSansan株式会社 が提供している名刺管理アプリ「Eight」で 採用されています。今までは主にメールアンケートを行なっていたそうですが、ユーザーは「Eight」を使用しているわけですから「わざわざメールを開く」よりも「アプリ内でアンケートを行う」方がスムースですよね。
― 事例があれば、ご紹介いただけますか。
田口 「アプリ内にウェブビューでページを読 み込んでもらうだけ」で、アンケートが可能になるので、実施も簡単なんです。
― 他にもアプリでの事例はありますか?
田口 株式会社ディー・エヌ・エーが運営している「マンガボックス」というアプリにもご採用いただきました。
―「マンガボックス」では、どのように利用されているのでしょうか?
田口 「アプリ内で連載している漫画の人気キャラクター投票」ですね。実は、漫画家さんの中に「CREATIVESURVEY」をご存知の方がいらして、その方の提案で実現したんです。投票数もすごかったですね。2週間で13万7466もの投票が集まりました。
―アンケートの回答者は、スマートフォンでの回答にも抵抗がないのでしょうか。
田口 実は、「CREATIVESURVEY」全体の回答のうち「パソコンからの回答」よりも、「スマートフォンからの回答」がすでに多く、7割弱の回答が「スマートフォンから」です。
「自由入力の質問へのスマートフォンからの回答」は懸念事項でしたが、実際に「Eight」の事例では、自由入力の質問も「スマートフォンからの回答」が上回っています。今後の傾向としても、ますます「スマートフォンからの回答」が主流になっていくと思います。
―実施したアンケートの結果は、どのように確認できるでしょうか?
田口 自動的に集計されてウェブ上でグラフ化されるので、簡単に結果を確認できます。
―アンケートを業務に活用するために重要なことがあれば教えてください。
田口「アンケートを実施する目的をはっきりさせること」が大切です。例えば、「お客様の声をきちんと聞くこと」や「フィードバックを受けること」で「自分たちが気づかなかったこと」や「データではわからないこと」を発見できますが、アンケートの使い方はそれだけではありません。「コンテンツとしてデータを作りたい場合」や「マーケティングに活用するためのキャンペーン」もあります。それぞれ目的が違うので、まずは目的をはっきりさせることが重要なんです。
―アンケートの設計は難しいのでは?
田口 業務で報告するときに「アンケートが使い物にならない」ことは実は少なくありません。「アンケート設計のノウハウ」を持つ人は少ないので、今までは結局リサーチ会社に頼まざるを得ないことが多くて。でも、私たちは「クリエイティブサーベイ・コンサルタント」という経験豊富なリサーチャーによる、オンラインでのノウハウ提供を行っています。
―回答を短期間で多く集めたい場合は?
田口 「GMOリサーチ」「Yahooクラウドソーシング」など各社のパネルと連携して、回答を集めることができます。
―アンケートというツールを活かして、新たなサービスを始める予定と伺いました。
田口 「自社サイトに来訪する人たちにアンケートができるサービス」を考えています。
―自社サイトでアンケートができる?
田口 どの企業も自社のサイトをお持ちですよね。その自社サイトをアンケートができる場所に変えようと思っているのです。
―今は顧客のことがわかっていない?
田口 多くの企業でアクセス解析を導入していると思います。でも、「Googleアナリティクス」を使って「離脱率」や「直帰率」がわかったところで、その数字を生かせている企業は少ないと思います。
-数字のことがわかっても活用できていない?
田口 新しいサービスでは、「サイト上の行動」と「アンケート」を紐づけることで「行動の理由」や「ユーザーの把握」ができるようにします。詳細は改めて発表します。
―今後の展望を教えてください。
田口 「マーケティングオートメーション」と「アンケート」を組み合わせて活用するということを目下検討しています。
―どのようなことができるのでしょうか?
田口 「マーケティングオートメーションツール」と「アンケートシステム」を組み合わせることで、「特定の行動をとった人にアンケートを送る」ということが可能になります。「顧客満足度」や「購買理由」を自動的に把握する取り組みです。こちらも「解析上の数字では見えてこないところ」を「アンケートによって補完」するというイメージです。
―アンケートはアクセス解析などで「数値化できないデータ」もわかる手段?
田口 その通りです。数値化できない「感覚的なデータ」は「定性データ」と呼ばれています。一方でアクセス解析に代表される「数値化できるデータ」は「定量データ」と呼ばれていますが、定性データと定量データのどちらが大事という話ではありません。その両方をうまく使うこと」が必要なんです。「アクセス解析をあれこれといじる」よりも、「顧客の声」のほうがわかりやすく、意思決定を行いやすいということも多いにあるはずです。
―今後の更なる展望は?
田口 アンケートは「人の感情」や「言語化された行動の理由」といったデータが集められるものです。ビッグデータで解析するものは「行動データ」が中心ですが、アンケートのような「顧客の声」も、企業が意思決定をするのに非常に重要な無視できないものです。「CREATIVESURVEY」には「数万のユーザーが集めた回答のデータ」があります。今はまだ構造化されてないデータですが、こういった「アンケートデータ+ビックデータ」が構造化されて分析できる状態になったら、もっと大きなソリューションが出来上がると思っています。将来的に実現したいですね。
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