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ビッグデータで教育はどう変わりますか?

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2016年2月16日

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大学受験生向けサービス「受験サプリ」が好調だ。株式会社リクルートマーケティングパートナーズが提供する同サービスの有料会員数は、2015年12月末時点で20万人を突破。今年1月に行われた大学入試センター試験の志願者数が約56万4000人であることを考えれば、20万人というのは驚異的な数字であると言っていいだろう。

この「受験サプリ」の好調を支えている要因のひとつが、「ビッグデータの解析によるユーザーエクスペリエンスの向上」なのだそう。そこで、リクルートマーケティングパートナーズの萩原静厳氏、赤井枝里子氏に、同社が行っているビッグデータを活用した取り組みについて話を伺った。


_クラシコムプロフィール1完成版萩原静厳 株式会社リクルートマーケティングパートナーズネットビジネス本部ラーニングプラットフォーム推進室サービスプロデュース部ビッグデータエバンジェリスト。東京工業大学大学院卒。2005年、リクルートに入社。

 

 

_クラシコムプロフィール2完成版赤井枝里子 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ企画統括室経営企画部経営企画グループ兼コーポレートコミュニケーショングループ広報チーム。成城大学卒。NTTコミュニケーションズを経て、2014年、リクルートに入社。


 

 

有料会員数急増のヒントは映画見放題サービス?

 

 

―まず、経営企画部に所属する広報の赤井さんにお伺いします。「受験サプリ」がどのようなサービスなのかご紹介ください。

 

赤井 「受験サプリ」は、「全国でもトップクラスのカリスマ講師陣による講義動画」を、「月額980円で好きなだけ見られる」、主に大学受験生を対象としたサービスです。

 

―「受験サプリ」の構想はいつ頃からあったのでしょうか?

 

赤井 弊社は、2012年に株式会社リクルートから分社化して設立されました。「受験サプリ」は、現在弊社の代表である山口が、弊社の設立前に新規事業として提案していたサービスなんです。リクルートでは、「NewRING」という社内新規事業提案制度があるのですが、山口は6年にわたり様々な提案をし続けました。そして、6年目でグランプリを獲得して立ち上げにいたりました。

 

―なぜ、このような事業を立ち上げようと思ったのでしょうか?

 

赤井  山口はもともと進学事業に携わり、教育関連の部署におりました。ですから、全国の高校生など学生の方ですとか、保護者の方と出会う機会が多かったのですね。そして、「ご家庭の経済事情」や「住んでいる地域」といった「教育環境格差」によって学習の機会に差がある実態を目にしていました。

ですから、「いつでも、どこでも、だれでも学習できるサービス」を立ち上げたいと思ったんです。

 

―当初はどのようなサービス?

 

赤井  「受験サプリ」は、無料の受験情報サイトとしてスタートしました。過去問のダウンロードなどができるようなサイトですね。2012年10月には、「プロ講師による講義動画の有料での配信」を始めています。

 

―反応はいかがでしたか?

 

赤井  動画の有料配信を始めた頃は、5000円で、見られる動画の本数も決まっていたのですが、思うように会員数が伸びませんでした。

 

―なぜその価格だったのでしょうか?

 

赤井 カスタマー調査などで、受け入れられる価格として設定したのですが、もっと多くの受験生のみなさんにたくさん使っていただきたいという思いで、2013年3月から現在の「月額980円で講義動画が見放題」というモデルにリニューアルしました。

 

―そのモデルへ変更したきっかけは?

 

赤井 通信教育だけではなく、ウェブサービスの相場として、映画やドラマなどの定額制動画配信サービスの当時の価格を参考にしました。それが功を奏し、会員数が一気に伸びました。

 

―現在、会員数はどのくらいですか?

 

赤井 2015年12月末時点の累計有料会員数は約20万人です。その他に「過去問を使い放題」などの無料の会員も多くいます。

 

―月額980円で見放題のモデルが当たったわけですね。

 

赤井 順調に会員数が伸び、さらにオンラインである強みを活かせないかと考えました。

 

―オンラインの強みとは?

 

赤井 会員数が増え、「取得できる学習に関するデータ」が増えてきました。ですから、それを活かしたより高い学習効果を模索しようと考えたのです。

 

 

手動のセグメントから「OnetoOne」の世界に

 

 

―「ビッグデータエバンジェリスト」を務めている萩原さんにお話を伺います。萩原さんは、より効果的な学習手法を検討するためにするために「受験サプリ」事業に合流したのでしょうか?

 

萩原 そうですね。それと、私自身にも「マシンラーニングで物事を変える事業に携わりたい」という意思もありました。

 

―萩原さんは、元々データの観点から事業を捉えるような職種だったのですか?

 

萩原  いえ、ずっとデータに関する業務を行っていたわけではありません。大学院は工学部で、流体力学を研究していましたが、理系ではなく文系の就活を行ったんです。そして、リクルートへ入社し、半年間は営業でした。

 

―キャリアのスタートは営業からだったのですね。

 

萩原  その後、インターネット事業の企画に関する部署に移りました。売上などの収支マネージメントを行ったり、「じゃらんnet」というサービスの広告販売の管理を行ったりしていましたね。数字を見るこの役割を担っていた時期が1年半くらいです。

 

―その後は?

 

萩原  デザインが好きだったこともあり、ユーザーエクスペリエンス(以下、UX)関連の仕事をするようになりました。膨大な量のワイヤーフレームを書いた時期もありましたし、「じゃらんnet」のトップページなどのユーザーの画面の改善などを行ったりもしていました。

「じゃらんnet」では約2年間UXの業務に取り組み、次にブライダルのサービスである「ゼクシィ」でも主にUXを担当しました。「ゼクシィ」の事業部にはトータルで5年半いたのですが、そのときにビッグデータと出会ったんです。

 

―ビッグデータを利用するようになったきっかけを教えてください。

 

萩原  今から4年くらい前に、「ビッグデータを扱っていこう」と、グループ会社であるリクルートテクノロジーズにビッグデータグループができました。彼らが様々な事業部に働きかけていて、私たちの部署にも話がきたのがきっかけですね。

 

―それ以前にデータの活用はされていましたか?

 

萩原  それまでも統計的な分析をいろいろと試してはいました。例えば、「A/Bテストを実施」したり、「セグメントを切ってコンテンツを出す」といったことをしたり。しかし、「セグメント」と言っても、バリエーションを作って、手動でセグメントを切ってというやり方ですから、せいぜい10パターンとか15パターンしかなかったんです。

 

―ビッグデータの世界に触れた感想はいかがでしたか?

 

萩原 それまでの10とか15のパターンではなく、データを蓄積することで「ユーザーに『OnetoOne』でアプローチできる」というその世界観に衝撃を受けました。「これは今までとは違うぞ」という感じです。そこからビッグデータに興味を持ちまして、取り組み始めるようになりました。例えば「ゼクシィ」では、ログやユーザー属性からパーソナライズしてレコメンドするソリューションを作りましたね。

 

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