WOTA株式会社

わずかな水で、十分な生活水を

SDGs

WOTA株式会社

前田瑶介

WOTAは、世界の水問題を解決するために存在しています。 水は、21世紀最大の課題であり、2050年には深刻な水不足に見舞われる人口は、世界人口の40%にも達すると言われています。WOTAの「自律分散型水循環システム」は、独自の水循環再生技術で一度使った水の98%以上をその場できれいにし再利用することを可能にします。言わば、「持ち運べるサイズになった超小型で自動制御の水処理プラント」です。これによって、様々な水問題の解決が可能だと考えています。例えば、地球上の水の量のうち、人類が使える淡水は、たった0.01%であり、この限りある資源を全世界規模で見ると増加傾向にある人口で分けあっていく必要がありますが、我々の技術で、わずかな水さえあれば、誰もが、どこにいても十分な量の生活水を手にすることができるようになります。人類が放出する生活排水を極小化することで、環境負荷を下げることもできます。また、これまで人類が居住できるエリアは水へのアクセスによって制限を設けられてきましたが、砂漠や無人島など水がないところでも、好きなところに自由に住むことができるようになります。

事業概要

企業名 WOTA株式会社
代表者名 前田瑶介
設立年月 2014年10月24日
事業概要

「誰でもどこでも水の自由を」をミッションに、水循環を用いた次世代の分散型水インフラの研究開発、及び事業展開をしています。限られた水量で入浴等の水利用が可能となるAIを活用した自律分散型水循環システム「WOTA BOX」や、自律分散型水循環システムを搭載した、水循環型ポータブル手洗い機「WOSH」を開発。


https://wota.co.jp/
御社のチームの強みはどこですか?

各分野から、ビジョンに共鳴した多様なバックグラウンドを持ったエキスパート達が集まっていることが弊社の強みです。WOTAには、水、エネルギー、生物、化学、ビッグデータ解析、ソフトウェア、電気回路、機構設計、建築、都市、デザインなど様々な分野の専門家が集まっています。職歴も幅広く、例えば、水処理研究チームにはNASA JPL、米国UCLA、スイス工科大学(ETH)等の複数の欧米の研究機関で、惑星科学の研究に従事し、カッシーニ探査計画等に参加していたメンバーがいます。製造業からはSONYやTOYOTAなど日本を代表する企業のプロフェッショナルが参画しています。国籍も日本、インド、台湾、韓国と多様です。

代表取締役社長CEO/前田瑶介

御社で一番大切にしている価値観はなんですか?

「Global Wet」です。「Global Wet」は造語で、世界の水問題を、ドライ(論理的・理性的)なアプローチだけでなく、ウェット(感性的・情緒的)なアプローチで、局所的ではなく横断的に解決する、という意味です。そういった世界を、弊社のものづくりや活動を通して実現していきたいと考えています。

代表取締役社長CEO/前田瑶介

2030年には世界はどうなっていると思いますか?

私たちが思い描く2030年では「自律分散型水循環社会」が実現しています。それは、電気や通信と同様に、大規模集中型のインフラから、小型化、民主化し、個人が所有して持ち運べる小さな水インフラが当たり前に普及している世の中です。そこでは、人類は限られた水資源を、最も効率的にリサイクルして利用することで、自然に対する自由と責任を両立することが可能です。「自律分散型水循環システム」は、21世紀以降の主要な水インフラとして、巨大な「上下水道システム」を代替するのです。

代表取締役社長CEO/前田瑶介

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