株式会社Atomis

環境エネルギー分野での新規アプリケーション創出

Energy

株式会社Atomis

浅利大介

多孔性配位高分子PCPは有機金属構造体MOFとも呼ばれ、化学業界の中では一大領域になっている新素材です。当該材料にはナノレベルの穴が無数に存在いし、ガスの吸着、貯蔵、分離といった機能のみならず、触媒、イオン輸送、導電、整列、配線といったような幅広い産業界で利用可能な材料特性を有しています。中でもカーボンリサイクルの観点では、二酸化炭素の分離・回収のみならず、二酸化炭素をメタンやメタノールといった他の有益な材料への変換といったところまで担えると期待されています。Atomisが手掛けているガスの貯蔵という観点でも、酸素や窒素、希ガスといった産業用ガスだけでなく、メタンや水素といった環境に優しいエネルギーガスの効率利用にも活用可能で、100年間技術的ブレークスルーが起きていない高圧ガス業界を変革できると考えています。また、今後開拓される宇宙空間、他惑星でのガス利用に関しても大きな貢献できると期待しています。

事業概要

企業名 株式会社Atomis
代表者名 浅利大介
設立年月 2015年2月
事業概要

京都大学が世界に先駆けて創出した新素材、「多孔性配位高分子PCP/MOF」の設計、評価、製造をコア技術として活用し、環境エネルギー分野での新規アプリケーション創出を行う。


http://atomis.co.jp/
御社のチームの強みはどこですか?

大きな企業のPros/Consを理解したメンバーをコアとして、大学出身者、企業出身者を織り交ぜた体制となっている。成功へのハードルが高い新素材ベンチャーだからこそ、このバランス良いチーム構成が強みの一つとなっている。また、化学系の場合、スタートアップの絶対数が他業種と比較してかなり少なく、優秀な人材を採用し易いという環境にある。その為、個人の能力もまた社員数が少ないアーリーステージにおいて大きな強みとなっている。

代表取締役CEO/浅利大介

御社で一番大切にしている価値観はなんですか?

「差別化」。社員の姿勢もビジネスに対する姿勢も「差別化」が一番重要と考えている。他者(社)と「差別化」されているからこそ存在価値があり、その存在価値があるからこそ、モチベーションが向上し、成長すると捉えている。

代表取締役CEO/浅利大介

2030年には世界はどうなっていると思いますか?

環境対策への強まりがより厳しくなると共に、自動化がより進んでいると予想している。環境対策に関しては法制化が進めば、これまで障害となっていたコスト競争力のハードルが下がり、より新しい技術の導入が進むと考えている。特に少子高齢化が進む先進諸国にとっては、省エネルギーに環境対策への貢献のみならず、労働力の代替としても急速に自動化が進むと予想する。

代表取締役CEO/浅利大介

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