株式会社チカク
梶原健司
チカクという社名には、距離も時間も超えて、大切な人を近くする、隣りにいるかのように知覚できるような世界を創る、という想いが込められています。加速度的なデジタル化により、物質的な側面だけでなく、人やコミュニティ、社会とのつながりにおいても、我々は先人よりも遥かに恵まれた生活を送ることができ得る時代を生きています。その一方で、テクノロジーの恩恵を全員が等しく受けられているわけではありません。うまく使いこなせない人、翻弄される人もたくさんいます。スマートフォンが普及しても、特にご高齢になるほど、加齢による視覚などの身体的な衰えもあり、デジタルネイティブと同じレベルで最新のテクノロジーを使いこなすことは難しいでしょう。デジタル機器やサービスに人が無理やり合わせにいくのではなく、テクノロジーの方が人にフィットする形を取っていくことが、これからの時代に求められることだと考えています。
デジタルデバイドにより取り残される人をなくし、すべての人にテクノロジーの恩恵を届けていく。世界で最も高齢化が進む日本だからこそ、こうした課題に挑戦していかなければなりません。そして、今後世界的に進む高齢化という課題を解決する存在として、グローバルに求められる事業にしていこうと考えています。
企業名 | 株式会社チカク |
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代表者名 | 梶原健司 |
設立年月 | 2014年3月 |
事業概要 | チカクは「シニア・ファースト」を掲げ、 高齢者のDXを推進するエイジテック企業です。 第一弾プロジェクトとして、 スマートフォンアプリで撮影した動画や写真を実家のテレビに直接送信し、 テレビ画面とスピーカーを通して孫と一緒に暮らしているような疑似体験ができる 「まごチャンネル」を開発・販売しています。 https://www.chikaku.co.jp/ |
チカクは、ハードウェアスタートアップという日本のスタートアップ界隈では稀有な存在だと思います。その中で、ハードからソフトまでを一気通貫してデザイン・開発・販売をすることができ、サービスの全体的な一体感や体験を高いレベルで創ることができることが最大の強みです。また、30代以上のメンバーが比較的多いことからも、皆落ち着いており、意見が食い違った際にもそれぞれの専門領域からファクトをベースに建設的な議論ができるのも強みの1つでしょう。そのうえで、議論の結果を個々が受け入れながら、自身の専門領域に落とし込み、それをまたチームに還元していけるのも、チームの大きな魅力だと思います。
共同創業者(ソフトウェア開発責任者)/桑田 健太
すべては顧客のためにある、と弊社では考えており、独自の価値観として「Magic to Customers」というValueを社内で掲げています。アーサー・C・クラークの有名な言葉で「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」というものがありますが、テクノロジーの存在を意識させないような体験を創れれば、それは顧客にとってはまるで魔法のように感じられるはずです。顧客の期待値を超え、Wow(わぁ!)と声をあげ感動していただけるような体験やサービスを生み出し、顧客のために飽くなき改善を続けていく。理想は遥か彼方でまだまだ至らないところだらけですが、愚直にこの価値観を追求していきます。
共同創業者兼代表取締役/梶原 健司
COVID-19により世の中は大きく変わり、技術に対する需要も一変しました。2030年は、今まさに興っている新しい技術開発が花開くタイミングだと思います。昨今のICT技術の発達により高解像度の視聴覚情報をリアルタイムでやりとりできるようになりましたが、映像通話により私達がお互いに「会っている」と信じ切れるにはまだまだ程遠い状況です。2030年にはテレコミュニケーション技術の変革により、この段階をはるかに超えて、誰しもが離れていても「会える」社会になっていることでしょう。私たちチカクはこうした社会の実現の一翼を担っていきたいと思います。
共同創業者(ハードウェア開発責任者)/佐藤 未知